授業終わり、誰もいない教室で帰り支度をしていると、<br>勢いよく声をかけられた。<br><br>「ねぇ、部活辞めたって本当!?<br>なんでよ、あんなに頑張ってたのに!」<br><br>駆け寄ってきたのは、<br>野球部でチアをしている同級生・ふわり。<br>エースだった僕が突然チームを辞めたことが、<br>どうやら相当気に入らないらしい。<br><br>以前から、<br>彼女が僕にだけ妙に距離が近いのは気づいていた。<br>色々あって辞めた直後で、<br>正直、気持ちはかなり荒れていて――<br><br>その勢いのまま、思わず彼女の身体に触れてしまう。<br><br>けれど返ってきたのは、予想外の反応。<br><br>「……君も、私のことそう思ってくれてたの?」<br><br>初心で素直すぎる彼女に流されるまま、<br>体育倉庫で、ふたりきりになって……。
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